ここでは過去問の選び方と取り組み方について書きます。
過去問の選び方
ここでは、赤本・黒本・青本それぞれの特徴と、教科ごとのおすすめ過去問を紹介します。
ただし、赤本と黒本にはそれほど大きな違いはないので、もし既にどちらかを買っているのなら、それで構いません。
赤本
教学社が出している過去問。いわば定番です。簡潔な解説が特徴です。
赤本はあまり解説が必要無い科目(特に数学)におすすめします。具体的には次の科目でおすすめです。
英語・数学・物理・生物・世界史・日本史・倫理
黒本
河合塾が出している過去問。赤本に続く新定番と言えます。丁寧な解説が特徴です。
黒本は丁寧な解説が必要な科目(特に国語)におすすめします。具体的には次の科目でおすすめです。
国語・化学・地学・地理・現代社会・政治経済
青本
駿台が出している過去問。解説が秀逸という話がありますが、過去数年分しか収録していないため、量が足りません。したがって、基本的におすすめしません。
また、他にも代ゼミが出している白本やZ会が出している緑本などもありますが、これらも特に選ぶ理由は無いと思います。
過去問の取り組み方
過去問には、大きくふたつの役割があります。それは「現状確認」と「最終調整」です。
このふたつの役割を理解しておくことが重要です。
現状確認のため
過去問の一つ目の役割は、現状確認です。過去問をテストと同じ条件でやり、現状で自分が何点とれるのかを確認します。
目的は何点とれるのかの確認なので、答え合わせは○×と点数出しだけで構いません。センター試験のための準備ができていない段階では、解説を読んでも意味が理解できない(もしくはバラバラな知識)になるだけです。
最終調整のため
過去問の二つ目の役割は、最終調整です。過去問をテストと同じ条件でやり、時間感覚を身につけたり穴つぶしをしていきます。
現状確認の時とは違い、解説もじっくりと読み込み、間違えた問題は繰り返し解きます。そして、同じ問題がでたら確実に解けるようにします。センター試験は似たような問題が繰り返し出題されるので、これはとても重要です。
(おまけ)模試について
模試は現状確認と最終調整(正確にはテスト慣れ)をあわせたようなものです。テストと同じ条件でやるのは当然として、直しも丁寧にやりましょう。
ぶっちゃけ模試なんて受けなくても受験は攻略できますが、適度な目標になるので受けてもいいんじゃないでしょうか(適当)。あと、学校から受けろ圧力があったりしますよね。
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